今永vs菅野(4/5)
【4月5日(金)横浜スタジアム】
De2ー巨3 ●負け
先発:(De)今永ー(巨)菅野
6連戦の後半は巨人戦。
前日のヤクルト戦は3タテされるのを防ぎ、大量得点で試合を締めくくった中で迎える巨人軍との戦いだったが...
カード初戦、接戦を制したのは巨人、いやもはや菅野個人の勝利といっても過言ではない。敵ながら実にあっぱれだった。
"(試合で大量得点を取ると、)統計的には次の日は点を取れないのかなと思う。"
忘れもしない作シーズン阪神に20点得点を許し大敗した試合後のラミレス監督の言葉。
20点はいささか例外だとしても、
今回は前日にベイスターズも巨人も共に10得点をあげて試合に勝っている。
そんな中での今永-菅野の両エース対決。
緊迫した投手戦になると予想する者は多かったはずだ。
ところがいざ蓋をあけてみるとだ。
初回からいきなり坂本と丸がソロアーチを2本叩き出せば、今度はお返しかといわんばかりにソトと筒香もソロアーチを叩き出しあっという間に同点...。
まるで打ち上げ花火でも見ているかのような序盤の滑り出しであった。
おいおい今日も乱打線になるのか?
菅野は別として、ようやく本来の姿が戻ってきた今永が俯く姿なんてもう見たくない。
嫌な不安が一瞬胸をよぎるなか、
2回以降は両者共に落ち着いたのか、本来のピッチングを取り戻し6回まで追加点を与えなかった。
この辺りは流石の両エース対決という感じ。
しかし7回、ゲレーロに一発を放たれここで今永はノックアウト。球は三嶋へ受け継がれる。
被弾はしたものの、今永のストレートは間違いなく戻ってきている。
去年の迷路に迷い込んだ迷子の今永はもういない。
負けはしたが、自信を持ってエースとして投げ続けてほしい。
頼むぞ、今永。
さて賛否が別れたのはおそらく7回裏のベイスターズの攻撃だろう。
この日3安打目となる好調大和の安打で出塁し、二死一塁の場面で代打に送られたのは倉本だった。結果、外角スライダーに手を出してしまい二ゴロに終わる。
何故、このチャンスの場面で打率10割絶好調の佐野を出さない。
そう思ったのは私だけではないはず。
恐らく次でまわってくるクリーンナップからの攻撃で最大のチャンスはやってくると考えたのか、
一度は送ろうとした佐野をわざわざ下げての倉本起用だった。
実際、9回2死の場面で打席には6番ロペス。
次のバッターサークルで出番を待っているのは佐野だった。
だがロペスが塁に出ることはなく、そのまま試合終了。
所詮は結果論でしかないし、たらればを言うのはあまり好きではないが、
何しろ相手は菅野なのだ。
9回になってもなお150キロ台を連投してきてクリーンナップさえも簡単に抑え込んでしまう男なのだ。
だからこそ1人塁に出た時点でこの試合最大のビックチャンス言っても過言ではなかったはずだ。
あの場面は、調子の良い選手をくるかもわからない次のチャンスに温存するより、シンプルに調子の良い選手から使って勝負をしてほしかった。
とはいえこれはあくまで個人的な感想に過ぎない。
詰めるところ結局は今年も菅野が強い。(語彙力)
彼をどう攻略するのか、何かしら策を練らなければ勝つことは出来ないだろう。
個人的には、そんな菅野から全打席でヒットを放った大和の使い方はキーになるかと感じた。
攻守に渡り彼の存在は優勝にはかかせない大事なピースだ。
次に菅野と対戦するときに、この敗戦をどう生かしてオーダーを組んでくるか、
我等の指揮官の采配にも注目していきたいところだ。
ちなみに炎上から1日、リリーフでこの日も登板したパットンには大声援と拍手が送られた。
代打倉本のときもだったが、観客からの溢れんばかりの暖かい声援、
これが今のハマスタの空気なのだ。
ベイスターズファンであることを、誇らしく感じる瞬間であった。
"批判よりも声援を"
良い文化はいつまでも続いてほしいものである。