2019年開幕へ
今年も待ちに待ったこの季節がやってきた。
2019年シーズン開幕戦。
思い起こせばあと一歩が届かず悔しい結果となった昨シーズン。
ー 遠いクライマックス ー
そう名を打った映画「FOR REAL」には、シーズン終盤にかけて、フラストレーションが溜まりに溜まる苦しい選手達の姿がただただ映されていた。
まさにリアルそのものであった。
あの巨人戦さえ勝てていれば...
いやそもそも先発投手が全く揃わないなんて大誤算さえなければ...
どこのチームも何かしら抱えてる事情はあるしにろ、ベイスターズにとっていよいよリーグ優勝も見据えていたシーズンでのあの先発投手事情。
元々選手層が薄いというのに故障者不調者の嵐で勝ちを重ねるのは新人の東のみという過酷すぎる状況だった。
それでも最後までAクラス争いに絡めただけでも充分と考える人もいるだろう。
確かにあの戦力で考えればそうなのかもしれない。
でも少なくとも私は、筒香キャプテンが何度も口酸っぱくいい続けている"リーグ優勝"が叶わないならどんな順位も結果も惨敗でしかなく、悔しい結果でしかなかった。
それは日本シリーズに進み日本一まであと一歩というところまで詰め寄り我々に夢を見せてくれた2017年シーズンでさえも決して例外ではない。
大雨の中阪神園芸さんに激励を送りつつ阪神を倒し、勢いそのままにまるでドラマのように広島を倒してCSを制するというこの上ない下克上は確かに興奮せずにはいられなかったが、それでも我等がキャプテン筒香が掲げる"リーグ優勝"を達成していない事には変わりなく、我々ベイスターズはペナントレースにおいては紛れもない"敗者"なのだ。
毎年シーズンが終わる頃になるとささやかれる筒香のメジャーへの移籍。
ずっと行きたい気持ちはあったと思う。
それでもいつも、「まずは"リーグ優勝"を達成する事だけを考えたい。」
そうメディアには答えてきてくれた。
しかし遂に、そんな彼の口から「メジャーに挑戦したい」という旨の発言がオフシーズン中に飛び出したのだ。
今の実力や年齢を考えれば、むしろよくぞ今までベイスターズに留まってくれたとしかいいようがない。
間違いなく彼は今シーズンが終わったらメジャーに移籍をするのだろう。
今のベイスターズは、親会社がDeNAに変わり体制を一新した中で、中畑監督が作り上げてくれたチームの血筋が流れている。
その血筋そのもの、チームの中で心臓を担うのが筒香嘉智という男なのだ。
筒香がいなくなるという事は、2012年シーズンから激変を遂げてきたベイスターズというチームのひとつの時代が終わる事を意味すると私は思っている。
今シーズンに有終の美を飾らずべくして一体いつ飾る。
2019年シーズン。
1試合1試合、その一瞬を逃さずに、彼等と共に走り抜けようと思う。
We love Yokohama.
We love Yokohama No.1.